« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

読書(*^^*)

転職して通勤時間が短縮されたこともあって、読書速度がちょっと遅くなってしまった(^^;)
基本的に電車の中で本を読むタイプなので・・・

で・・・今日、「まほろばの疾風」という本を読み終えました。
古代日本の東北地方を扱った作品。主人公は蝦夷の首長アテルイです。
アテルイという人はな~んとなく知ってはいたけれど、強い印象として残ったのは、かなり以前の大河ドラマ「炎立つ」の冒頭、アテルイの処刑シーンでした。
これは、このことによって、当時の東北、いわゆる蝦夷の故郷が大和朝廷に征服されたことの象徴だったのだと思います。
このシーンは妙に忘れられずに、ずっと私の心の中にありました。

何年か前に観たミュージカル「AKURO」。
この「AKURO」は、坂上田村麻呂伝説に出てくる悪路王をアテルイであるとした上で成り立つお話でした。
中央の力によって無理矢理征服される蝦夷の民。その民心の総意の中から生まれた英雄アテルイ。蝦夷の民の悲痛な叫び、苦しみが表現された素晴らしいミュージカルでした。

そして、「まほろばの疾風」。
とても面白くて、夢中で読みました。
アテルイが英雄になっていくまでの過程、蝦夷の民の生活、英雄でありながらも常に民のことを思い悩み、普通の人間としての弱さをも隠さないアテルイ。アテルイがとても身近に感じられました。そして、何の罪もない蝦夷の民が、中央政権に「征討」の名目のもと支配されていく矛盾が描かれている秀作だと思いました。

歴史は結局勝者によって語られていくものなのですね・・・
その結果、敗者は悪、罪びとと評価されてしまうのです。
それは古代に限らず、幕末もそして現代に至るまでも同じだと思います。
でもその矛盾はいつかは明るみに出る。今アテルイが英雄として評価されるのも、その一例ではないかと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »